大ベストセラーになり、続編の「幸せになる勇気」ともにアドラー心理学をより世間に広めることになった「嫌われる勇気」ですが、人気だったのでまんまと手に取り私も読んでいました。
かれこれ2年ほど前になるかと思います。
年度が変わりこの数年を思い返して、この本を読んでから少しずつ心が軽くなったようなきがしているので、思い返しつつまとめてみました。
もう腐るほど「嫌われる勇気」の書評はあると思いますが、最後までご覧いただけると嬉しいです。
今更説明も不要かと思いますので、割愛いたします。
この本では珠玉の言葉がたくさん散りばめられていますが、私の心に残り、実践をしていること。
それは、「課題の分離」と「承認欲求を否定する」ということです。
たくさんの実践できる事柄が書いてありますが、私はこの2点を意識して実践をしていました。
そして、約2年経って、心が軽くなっていました。
実践の過程と考え方の紹介をいたします。
課題の分離
本の中では「引きこもりの子供とその親」を例にしてお話をしていますが、現実でもかなり多くの場合に適用できます。
ざっくりと解説しますと、自分の課題と他人の課題の区別をすることです。
そして、意識して実践をしていると今までどれだけ他人の課題を望まれもしないのに背負って、一人で息苦しくなっていたかがわかりました。
特に苦情をいただいたりした時などはより実感いたしました。
苦情をいただいて、誠心誠意お詫びをして、できることをやり尽くしても自分から離れていってしまう方は仕方がないのです。
もちろん、原因は自分にあり、反省すべき点はしっかりと反省しなければなりません。
しかし、最終的に決断を下すのは自分ではないので、それ以上気にしていたら心が苦しくなります。
大前提として、迷惑をかけたことをきっちりとお詫びをし、挽回できるチャンスを棒に振らない為に最善を尽くさなければなりません。
この前提がないと、ただ逃げてるだけですからね。
それは心が苦しいとかじゃなく、自分の責任としてやらなければならないことです。
やるだけやった結果がダメなら、仕方がないのです。
苦情に対する考え方は、わかりやすい課題の分離の説明ではなく、私の経験に基づくものなので、専門家の方からしたら「違うよー」という点もあるかと思います。その際はご指摘くださいませ。
承認欲求を否定する
承認欲求とは、誰かに認めてもらいたいとかの欲求で、一般的には自然な欲求として知られています。しかし、承認欲求こそ自分を不自由にしていると「嫌われる勇気」では書いてあります。
私の職場には「The私を喜ばしておじさん」がいまして(ご存知のかたも多いかもしれませんが・・・)職場全体がその人に認められるように仕事をしないといけない気になります。
しかし、すっごいストレスなんですよね。
おそらくどんな職場や環境でも、そんな事はあります。
親が喜ぶから、上司が、嫁がなどなど。
でもその人が喜ぶことが自分の全てなのかと聞かれると、答えはNOなんですよね。
たまに、YESの人がいますが、わずかです。絶滅危惧種に認定していいと思います。
私が読んでから意識している事は、「喜んでもらいたい」という前提があり、その出発点は「自分がやりたい事かどうか」もしくは「面白そうかどうか」で判断をしています。
どうしてもその判断だけではできない事も多いですが、自分の選べる範囲では、この2点が基準にあります。「あの人が喜ぶから嫌だけどやるか!」という事はやらないようにしています。
考え方の中で、「嫌な事」を「やりたい事」にシフトする事も少しだけ出来るようになったのですが、それについては後日アップします。
結果的にせまーい中でですが評価をいただいている事は「自分が面白くてやっている事」かつ「周りの人に求められている事」に落ち着きました。
やっぱり他人の評価ではなく「自分が面白くてやっている事」は大変でも続くんですよね。
まとめ
「嫌われる勇気」には実践することが難しい事も多くかかれています。
しかし、一つ一つ噛み砕いて生活に取り入れることにより、本来の人生を取り戻すことができるのではないでしょうか。
必要以上に苦しむ事もなく、他人の為に生きるのではなく、心に素直にみんなが生きられる世界になる希望のある本でした。
まだ読まれていない方は是非、読んでみてください。
高校の夏休みの指定図書に選ばれていたのはびっくりしましたが・・・。
まとまりのない内容で申し訳ありません。
最後までご覧いただいた方、ありがとうございます。
ご意見、ご感想、ご指摘など是非コメント下さいませ。
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