こんにちは。
きはらたけるでございます。
今回ご紹介するのは前回の記事に引き続き西尾市についてです。
西尾市歴史公園と公園内で嗜むことができるお茶についてです。
西尾市岩瀬文庫の記事はこちら↓
愛知県西尾市は日本有数の抹茶の産地として知られていますが、その歴史は古く、禅宗の実相寺の僧が文永8年(1271年)頃にもたらしたと言われています。
産業としての抹茶は明治期に足立順道が宇治より茶種を導入したことによって始まります。
そんな抹茶の産地にきたからには抹茶を嗜まねば!という使命感のもと、西尾市歴史公園に行ってまいりました。
時間の関係で全部を回りきることができなかったのが残念ですが、一番気になっていた旧近衛邸でお茶を嗜むことができましたので、メインは旧近衛邸でのことになります。
西尾城を期待した方は悪しからず。
旧近衛邸ってなに?

まずは旧近衛邸についてのご説明です。
旧近衛邸とは京都の公家である近藤家の邸宅の一部です。
この近藤家に薩摩藩藩主である島津斉彬の姫が嫁いだことが縁で島津家によって京都に建てられたそうです。
ご存知かとは思いますが島津斉彬というのは江戸末期の薩摩藩主で幕末四賢侯と呼ばれた人で西郷隆盛などと縁が深いので有名ですよね。
わざわざ材料などのほとんどを鹿児島から運んで作られたそうです。
鹿児島から京都に渡り、その後紆余曲折を経て材料をそのままに愛知に建っているというのはとても面白いことですね。
黄金の茶碗でお茶を飲める

贅沢の極みのような茶碗ですが、希望すれば誰でもこの黄金の茶碗で飲むことができます。
お値段は変わらず400円でお茶と茶菓子がついています。
お得!
西尾市にはお茶を飲むところが複数ありますが、この旧近衛邸は作法を気にせずに気軽に飲めるという事でも人気です。
ですので、堅苦しいのはちょっと苦手だけど西尾市でちゃんとしたお茶を飲みたいという方にもお勧めできます。
そして旧近衛邸でお茶を飲まれる際はぜひ黄金の茶碗をご指名ください。
ちなみにこの黄金の茶碗は金で塗られている訳ではありません。
なんと金が練りこんであります。なのでどれだけ使って洗っても色が落ちたりする事がないそうです。

テッカテカですよね。
この量の金を練り込むって・・・贅沢ですね。
お茶を飲みながらの景色が素晴らしい
旧近衛邸ではお茶のお作法などもありませんので、お茶を飲む場合は場所の指定はされません。
お好きな場所でごゆっくりしてくださいというスタンスでした。
なので私の他に人がいないことをいい事にめっちゃ庭の前を占領してました。

このお庭は素晴らしいですよね。
細い庭の造りなどを理解していなくても心が落ち着くというのは日本人ならではなのでしょう。
この画像では写っていませんがこの場所から矢倉なども見ることができます。
他にも建物内も細かい装飾が沢山ありますので、その装飾を見ながらお茶を嗜むのもいいですね。
自由に動ける旧近衛邸ならではの良さです。
旧近衛邸は時間を忘れ歴史に触れる事ができる場所
旧近衛邸ではお茶と茶菓子を嗜みながら当時のままの建物で綺麗なお庭を見るという贅沢な時間を過ごし、建物の造りや歴史背景などを知る事ができます。
館内にいる人も歴史に詳しく色々と教えてくれます。
茶室の事や茶菓子のこと、旧近衛邸の造りや島津家との繋がりなども詳しく教えてくれますので、あんまり知らないよーって人もぜひ行ってもらいたいです。
歴史が好き(特に幕末)だとより楽しめると思いますよ。
ぜひ島津家ゆかりの場所としても一度訪れて欲しいです。
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